CDプレーヤーの今

iPod、PCオーディオなどに押されて存在感の薄くなったCDプレーヤーで音楽を聴く意義を見出します。

MSB TechnologyからCDトランスポート登場

アクシスは、米MSB Technology製品の輸入販売を8月21日より開始すると発表しました。

なかではDSD対応「Analog DAC」が注目されますが、なんといまどきCDトランスポートを発売。Signature Data CD IV がそれ。

 

'86年創立のMSB Technologyは、最初の製品としてフィリップス製メカを独自に改造したCDプレーヤーを発表していただけに、CDにこだわりがあるのでしょう。

 

価格は1,029,000円(税込)。電源としてSignature Transport Power Base(税込472,500円)もしくはDesktop Power Supply(税込78,750円)を用意するなど、手軽なものではありません。

 

データを完全に読み取るまで何度もトレースを繰り返し、エラー訂正を行わないようにし、読み込んだデータは一旦内部メモリに取り込まれ、光学系から分離独立したマスタークロックで再生されるとのこと。

 

CDプレーヤーは減少傾向

かつては再生音楽で使用するソースはCDが主役で、それを再生するプレーヤーもCDプレーヤーが主役でした。

 

しかし、1990年代終期ごろから、DVDプレーヤーが台頭。CDもかかり、低価格化もおきたため、CDだけがかかるプレーヤーの存在は薄れていきます。

 

さらに、2000年代に入ると、iPodなどのポータブルオーディオが台頭。CDのデータをPCやポータブルオーディオに取り込むスタイルが定着し、さらにCDプレーヤーは窮地に。

 

2010年代に入ると、そもそも音楽ソースの王として君臨してきたCDそのものが売れ行きが落ちるという状況に。youtubeなどの台頭により、買わなくてもいろいろな形でダウンロードできるようになったためです。

 

そういうわけで1980年代に隆盛を誇ったCDプレーヤーはいまや売っているの?というほどの状況。

 

これからCDプレーヤーはどうなってしまうのか、そもそも今どうなっているのでしょうか。